長女の中学受験は第一志望校に合格という結果で終えることができました。
長女の合格には、英検による優遇が大きく影響したと思っています。そのため、今回は我が家の中学受験と英語学習を振り返ってみようと思います。
中学受験をいつ意識するか、それはご家庭によって様々だと思います。小学校入学前からというご家庭もあれば、6年生になってからというところもあるでしょう。
我が家の中学受験に関しては、妻に曰く「12年越しの夢がかなった」とのことです。
初めての子ということもあり、幼少から学習には力を入れてきたつもりです。本格的に中学受験を始めるまでの長女の学習遍歴は以下の記事に書いていました(小学4年生1月時点)。
この頃、広島県内の中学入試でも英検を利用できる学校が増えてきていること、そして英検利用の入試がより優遇される傾向にあることを知りました。ただし、広島県の主要な男子校(学院、修道、城北など)では、今のところ英検は利用できないようです。
2021年時点で英検を利用できる学校について、以前記事にしたことがあります(最新の募集要項は調べていません。古い情報で申し訳ありません。)
第一志望校と考えていた広島女学院中は英検準2級以上で優遇(点数等は公表されていません)があります。4年生の時点で英検3級は取得していましたが、準2級の取得には相当なハードルがあると思いました。
英検準2級をどうするか考えている時、通っている公文の先生から「同じ教室に通う6年生で、入試直前に準2級を取得して広島女学院やノートルダム清心に合格した子がいる」との話がありました。
英検3級取得までの勉強を振り返ると、このお子さんのように入試直前期に英検の勉強を並行して行うのは相当大変だと思いました。そのため塾の新年度を迎える前、つまり5年生の11月の試験で英検準2級取得を目指して勉強していくことにしました(英検は5月〜7月、10月〜11月、1月〜2月頃の年3回しか試験がありません)。
とりあえず1次試験さえ突破すれば1年間は2次試験から受験できるので、まずは1次試験の合格を目指して、英語の勉強も並行して行うことにしました。公文の英語は英検準2級を受験できるレベルまで進め、最終的にL1教材まで、強引にですが修了することができました。
塾と英検の勉強の両立は滅茶苦茶大変でした。効率よく勉強するため、分からない単語は妻が全部調べたりと、とにかく妻が付きっきりで教える状況。英検で合格点を取るには、日本だけでなく英語圏の一般常識も知っておかなければなりません。長女にとってはこれが一番の難関でした。
準2級は一般に高校生レベルの英語力が必要となるわけですが、ある程度の読解力も必要となります。小学生の英検の勉強は、読解力や常識力との勝負でもあると思います。小学生で英検準1級とか取るような子は、どのような勉強をしているのか一度聞いてみたいものです。
勉強時間は試験が近付くにつれて、英語の比重が大きくなります。夏休み前は塾:英語=8:2くらい、夏休み以降は5:5くらいでしょうか。直前期は一通り塾の課題を終えた後、夜21~22時頃から英検の勉強をしていました。
文法、語彙問題はそこそこ点を取れるものの、リスニングには苦戦しました。英検3級以上はでさらにライティングも加わります。ライティングは得点の3分の1を占めるので、英検を受ける予定の方はライティング対策はしっかり行うべきです。
英検準2級取得を強く意識してから10ヶ月弱、コツコツと学習を重ねた結果、ギリギリではありますが英検準2級を取得することができました。
予定通りに英検準2級に合格できたから良かったですが、そもそも英検は年3回しか受験機会がありません。11月の試験に落ちた場合、1月の試験に受からなければ6年生まで英検を持ち越すことになります。もしそのような状態になっていたら、英検準2級の取得は諦めていたかもしれません。
5年生の貴重な学習時間の多くを英語に充てたことになります。これによって、算数や国語などの主要強化に取り組む時間が大幅に削られることになりました。
それに加え、長女の場合、理科や社会の学習にそれなりに時間をかけていたので、主要教科の算数と国語が疎かになっていました。算数は入試本番までに受験生平均点くらいは何とか得点できるようになりましたが、国語は点数が安定せず、平均点を取るのがやっとのことが多かったです。完全に各教科にかける時間配分を誤ってしまいました。これは私たち親のミスです。
英検の優遇がある学校を第一志望としていたので、英検を取得するために多くの時間を割いたのは、結果的には正解だったと思います。そして、中学校入学が決まった今、英検取得のために頑張ってきたことはかなりのアドバンテージになると感じています。
私立中学の英語の学習スピードは早いと聞いています。英検準2級を取得することで3年近くは先取りできたと思います。この時間を英検2級以上の取得を目指したり、英語力を高めるのに充てることができるのはかなり大きいです。
英語学習に力を入れているご家庭は多いと思います。もし、英検を使った中学受験を考えているのなら、受験しようと思っている学校で、英語の試験や英検による優遇があるのかまずは知っておかなければなりません。広島県で英検を利用できる学校は増えてきていて、優遇の度合いも徐々に変わってきているように思います。
その上で、本格的な受験勉強が始まる前に目標とする級が取れるように段階的に計画立てて学習を進めていくのが望ましいと思います。3級以上の取得を目指すのであれば、逆算して小学校低学年から取り組んでいかなければ受験勉強の妨げになる可能性が高いです。我が家でいえば、2年で5級、3年で4級、4年で3級、5年で準2級と行った具合でステップアップしていきました。
英検の上位の級を取得しようとすると、英検対策をしてくれる塾や先生は多くはない思われるので、どうしても親が教えることになると思います。親の覚悟が試されます。
我が家は次女が2年生ですが、長女の受験に付きっきりだったので現時点で全く英検対策ができていません。ようやく次女の中学受験を見据えて始動しようとしているところです。
以上のことから、私が思う「中学受験と英語(英検)」をまとめると
- 中学受験と英検の勉強を両立させるのは難しい
- 志望校に必要な級を受験勉強が本格化する前に取得するのが望ましい
- そのためには低学年から計画的に英語学習を行う必要がある
- 英検取得にかけた時間は無駄にはならない。中学入学後の英語学習に大きなアドバンテージになる
- 英検取得には親が積極的に関わっていく必要がある
- 広島の中学校を受験する女子は英検取得すると有利(女学院、安田など)
- 広島の中学校を受験する男子は英検を利用しづらい(泣)