歴史マンガ(特に伝記)の活用について

今週よりついに歴史の勉強が始まりました。

歴史で社会を苦手にしている受験生は多いのではないでしょうか?覚えることが多い割には、現代社会においてはあまり役に立たない分野のように思われます。しかし、歴史を知ることで世界情勢を理解する一助にもなりますし、祖先のルーツを探ることには浪漫を感じます。日本史を学ぶことは、日本人としてのアイデンティティ、誇りを再確認できるとても有意義な教科です。これを小学生に理解しろというのは、まだ酷かもしれません。

 

歴史が嫌になる最大の理由は、年号や語句ばかり覚えさせられ、なぜそのような出来事が起こったのかを理解できていない、あるいは知らない受験生が多いからだと思います。

 

例えば、645年「大化の改新」が起こるに至ったと考えられている経緯を説明できますか?授業では先生は説明してくれていると思います。でも、多くの受験生は「中大兄皇子と中臣鎌足が蘇我氏を滅ぼした出来事」くらいにしか思っていないかもしれません。大化の改新のキーワードとして中央集権化、中国(唐)との関係、仏教などが挙げられます。歴史には流れがあるので、なぜその歴史イベントが起こったかを知っておくとその後に起こった出来事をより理解できます。このように古代から現代までをひと繋ぎに理解することが重要です。

 

しかし、塾のテキストではページ数に限りがあるため、主な歴史イベントや特定の語句の解説程度に留まっていることが多いです。日本史では「権力闘争」、「土地」、「宗教」が何かと絡んできます。これらの流れを抑えることがそれぞれの時代に起こった出来事を理解するのには重要です。日本史には国司、地頭、守護、守護代、大名など庶民を支配している層が色々出てくる上に、同じ時代にこれらが混在しているケースもあります。私が受験生の頃、これを理解するのが大変だった記憶があります。

 

塾のテキストには庶民の暮らしぶりはほとんど出てきません。先日,長女が公文を終えるのを待っている時に教室に置いてあった歴史まんが「空海」を読みました。空海は平安時代頃に活躍した僧ですが、歴史の問題で出てくるのは「真言宗の開祖」、「嵯峨天皇、橘逸勢とならんで三筆のひとり」であることが主です。本にはこの時代には今の大学のようなものがすでに存在していることや、地理で出てきた香川県のため池「満濃池」の改修にも関わったこと、庶民や政治と仏教の関わりがとても分かりやすく書いてあります。その人物の偉業に着目しがちですが、そこに至った経緯、当時の人々の暮らしぶりを深く知ることが歴史を理解する上でより重要です。個人の伝記ではなく、「日本の歴史」のような漫画では、ページ数の関係で時代の移り変わりが早すぎて、あまり深く掘り下げられていないことがあります。その点、伝記ではこれが詳しく書かれているので、意識して読み進めていくとその時代の理解度が格段に変わってきます。「漫画:空海」で言えば、平安時代になぜ密教が広まることになったのか、そもそも密教とは何かが理解できると思います。

 

 

今実施中の楽天スーパーセールを利用して、「日本の伝記 18巻セット」を購入することにしました。今後の歴史の学習にこの漫画の内容を取り入れていく予定です。

 

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