書籍「転職と副業のかけ算」を解説

以前書いた記事「中学受験をする家庭に必要な年収は?」で子どもを私立中学に進学させる場合、毎月11万円程度の支出が必要と述べました。

 

実際にこの金額を捻出しようとすると大変です。一方で中学受験は親の力が重要であるため、子どものためにいかに時間を割くかということも考えなければなりません。選択肢のひとつとして、私は今、転職を検討しています。その助けとなる書籍「転職と副業のかけ算」を読みましたので、その内容を共有したいと思います。

転職と副業のかけ算

作者:motoさんについて

作者のmotoさんは大学には進学せず、地元の短大を卒業後、ホームセンターに入社しました。ホームセンターの人材採用の経験などを基にリクルートや楽天など4度の転職を繰り返し、現在は都内の広告ベンチャー企業で営業部長を務める傍ら、ブログ「転職アンテナ」を運営し、2019年には日本最大級のASP「バリューコマース」から年間MVPとして表彰。本業で年収1000万円、副業で年収4000万円を稼ぐサラリーマンです。

 

はじめに

最近、終身雇用制度の崩壊、45歳リストラなどのワードが取り上げられるようになってきています。motoさんは「これからの時代は会社も組織も自分のキャリアを保証してくれない」と述べています。motoさんはサラリーマンであることのメリットを享受しながら、個人でお金を稼ぐ術を選択しました。転職と副業を組み合わせて自身の市場価値やキャリアを見直さないか問いかけています。

 

現代社会を生き抜くためには

昨年、トヨタ自動車の豊田章男社長が終身雇用制の限界について言及し、経団連の中西会長が終身雇用は制度疲労を起こしているとの主旨の発言をしました。いくつかの大企業が早期退職を募集したとのニュースが、昨年から相次いでいます。特にインパクトが大きかったのは「味の素」が50歳以上の管理職から100名程度の希望退職者を募集したとのニュースだと思います。

 

その一方で損害保険ジャパン日本興亜は4000人の人員削減を発表しました。しかし、早期退職募集ではありません。グループ企業への配置転換が予定されているようです。その中には介護事業もあります。例えば、全く経験のない介護事業に配置転換されたとして、どう思うでしょうか?多くの人は転職を意識するのではないかと思います。そうなると自主都合での退職となり、支払う退職金が少なくて済むなど会社にとってメリットがある人員削減方法であると思われます。

 

いずれにしても大企業が安定であるという時代は終わりを告げようとしています。作者はこれからの時代の「安定」とは「企業への依存」ではなく、「個人で稼ぐ力」にシフトしていくと述べています。「会社にキャリアを用意してもらう」、「給料をもらう」という考え方は捨てて「自分でキャリアをとりにいく」、「年収を自分で上げにいく」、「副業を通じて自分でお金を稼ぐ」という考え方を持つことが重要であると説いています。

 

自分という会社を経営する目線を持て

「自分という会社を経営する目線を持て」

これはこの本で書かれている「自分株式会社」考え方です。自身が働いて得る収入(売上)から家賃、食費などの経費を差し引いて残ったものが利益になるというものです。売り上げを上げるためには副業に取り組む必要があるかもしれません。経費を減らそうと思えば、いわゆる固定費を見直す必要があるかもしれません(格安SIMに変更する、保険を見直すなど)。

売上や利益を増やすためにはどうすればよいかを考えると、副業をする意味を知り、企業に依存した働き方から脱却できる視点を持つことができると述べられています。

 

年収は職種と業界で決まっている

小売業再大手企業の取締役の年収は1000万円には届かないかもしれませんが、外資系金融機関で働いている人の中には若くして、年収1000万を超えるケースがあります。このように年収の高い業界はコンサル、金融、通信、広告などお金の動きが大きく、利益率の高い業界が該当します。年収を上げたい場合は、これを理解した上で自身の経験を生かし、「年収レンジの高い業界」を選ぶことが重要です。

 

転職活動で意識すべきこと

私はこのブログ記事を書く一方で転職の面接に臨むため、職務経歴書を書いています。その際にこの本に記載されている内容が大変参考になりました。まず、転職活動等は「自分という商品を企業に売り込む営業活動である」と述べられています。そのため、企業を志望する理由として、「御社のサービスが魅力的だから・・」とか「福利厚生がしっかりしているから・・」などという理由ではなく、自分がその会社で何ができるのかということに焦点を当てた転職活動を行う必要があります。

自分を雇うメリットが相手のニーズに合っていれば、採用される可能性が高くなると思いませんか?自分が優れたところをアピールすることも大事ですが、それ以上に相手が求めていることに対して自分ができることをアピールすることが重要と考えられます。

転職活動で企業が見ているのは「企業の看板のない自分」に対する評価であることを理解しなければなりません。そのため、職務経歴書や面接時に伝えるべきなのはプロジェクトの規模や結果ではなく、「自分が実行したアクションの深さと濃さ」と「個人として出した成果」です。

 

副業をすることのメリット

転職を意識し始めて、最近良い会社とはどのような会社かを考えることが増えてきました。今の段階で自分が考える良い会社「自分で働き方を選べるもしくはコントロールできる会社」だと思っています。副業ありきの考え方かもしれませんが、自分で働き方をコントロールできる会社を選び、会社に依存することなく、自身で稼ぐ力を身に着けることが重要と考えるからです。

副業を行うようになると様々なメリットがあると思われますが、メリットのひとつとして「大胆な意思決定をしやすくなる」ことが挙げられます。副業によりお金に余裕ができれば、会社で失敗してしまっても「失敗したら辞めてしまえばよい」と気持ちに余裕が生まれ、働く上での後ろ盾となります。大胆な意思決定により大きな成功が得られれば、それが自身の市場価値を高めることにもつながります。

 

まとめ

年功序列、終身雇用制は過去のものとなりつつあり、サラリーマンを取り巻く環境は大きく変わってきています。

これからの時代は会社に依存せず、自分で稼ぐ力を身に着けることが重要であり、副業はその手段のひとつです。転職と副業をかけ合わせることで自身の市場価値を高め、今後のキャリアを考えていくきっかけにしてみてはいかかでしょうか。

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